
今回はヴォイス株式会社の代表取締役の永本さんにお話をうかがいました。

床
「永本さんと言えば多くのネットショップさんに支持されている『おてがる通販』の開発者ですよね。開発するきっかけは何だったのですか。」
永本さん
「大きなきっかけは1995年の阪神大震災です。当時はフリーランスでプログラマーをしていたのですが、阪神大震災をきっかけにインターネットのスゴさを知って、プログラマーの仕事を辞めようと決めました。そして約1年半インターネットと経営の勉強に没頭したんです。」
床
「インターネットと言ってもビジネス上でいろんな利用方法がありますし、'96年当時にはEコマースサイトはまだ少なかったですよね。にも関わらずどうしてEコマースに絞ることになったのですか。」
永本さん
「確かに当時、Eコマースサイトはほとんどなかったのですが、あるネットコミュニティーで車イスの知人が書かれたコメントを読んで『Eコマースしかない』と思ったんです。」
床
「何と書かれていたのですか。」
永本さん
「『ネットで注文したら玄関まで荷物を届けてくれる。我々にとってネット通販は本当にありがたいサービス』と書いてありました。Eコマースがもっともっと発展すれば、買い物に出かけられない方々のお役に立つことができるんだ!と思って、とにかくスグに始めようと'96年9月からネットショップの運営代行の仕事を開始しました。」
床
「商材は何だったのですか?」
永本さん
「自動車のパーツ(部品)です。この商材では成功事例がなかったので試行錯誤の連続でしたが、'97年6月には目標にしていた月商300万円を突破したんです。」
床
「当時で1年以内に月商300万円を突破されたんですか!?」
永本さん
「なかなかやるでしょ(笑)
『1年以内に月商300万円を達成したら法人化する』と決めていたので、このネットショップは車のパーツ屋さんにお返しして、ヴォイス株式会社を設立したんです。」
床
「なんだか少しもったいない感じもしますが・・・。
それからどうされたんですか?」
永本さん
「ネット通販サイトの制作とショッピングカートの開発を色々と手がけノウハウを貯めていきました。和菓子の『たねや』さんのサイトとシステム構築のような当時としては大規模だった案件もありました。」
床
「どこからパッケージソフトの開発に移行されたのですか?」
永本さん
「たねやさんのサイト構築直後あたりからネット通販が盛んになってきて、身近なネットショップさんもどんどん売上アップしていかれました。
が、同時にネットショップさんからは『注文が増えて忙しくなるのは嬉しいがどどんどん睡眠時間がなくなっていく。来年の今頃はどうなっているかと考えると不安なので助けて欲しい』という声も上がってくるようになりました。」
床
「その"ネットショップさんからの声"が『おてがる通販』事業の始まりだったのですね。」
永本さん
「はい。2000年の秋に『おてがる通販』のプロトタイプを作って、2001年6月24日に正式リリースしました。」
床
「たねやさんのシステム構築のような受託開発のお仕事を続けながら開発されたのですか?」
永本さん
「いいえ。おてがる通販の開発に集中したかったので、受託開発は一切お請けせず専念しました。
受託開発である程度安定した売上があったので、当時、周りの同業者は非常にビックリされましたね(^^;」
床
「しかもリリースした第一号は19,800円でしたよね。
それ以前に流通していたデータベースソフトの1/10以下の価格ですが、よく決心されましたね。」
永本さん
「他のお仕事を断ってまで開発した商品を破格値で販売して『永本は完全に壊れたゾ』と周囲からは思われていたかもしれません(笑)
開発した私自身も、当初は販売価格を数十万ベースでと考えていたんですよ。
でもマーケティング会社からの提案もあり、途中で方針を変更しました。」
床
「どうしてですか?」
永本さん
「その頃は今のようにネットショップで購入するお客様は多くなくて、まだまだ売上規模が小さいネットショップさんが多い時代でした。そういうネットショップさんにとって、数十万円するデータベースソフトを購入するというのは相当の覚悟が必要だと思ったんです。
事実、データベースソフトを導入していたネットショップさんは極まれで、伝票を手書きしたり、注文メールの内容をコピー&ペーストしてエクセルで管理するなど手作業と根性で何とかこなしているけど、売上が伸びれば伸びるほどミスやトラブルもそれに比例して増えるというネットショップさんにとってもお客様にとっても好ましくない状態になっていたんですよね。
『それでは絶対に日本のECに明日はない』『ネットショップさんが楽しく儲かるようにならないと、自分が起業したときの"ECを発展させてたくさんの方々のお役に立ちたい"という思いが果たせない』と感じたんです。」
床
「それで19,800円という価格で販売を開始しよう、と決断されたんですね!
その後は、大人気になって色んなシリーズ商品もリリースされていますね。
永本さん
「そうですね。『おてがる通販』は顧客・受注管理ソフトですが、2004年には複数サイトの商品ページを自動作成・一元管理する『おてがる出店』をリリースして、2007年には『おてがる通販』ユーザー様からご要望の多かったASP版『おてがるWEB通販』と、モバイルコマースサイト構築ASPの『おてがるモバイル』を続けてリリースすることができました。」
床
「今まででどれくらいのユーザーさんが御社ソフトを利用されているのですか?」
永本さん
「延べ14,000本の販売数を超えました。」
床
「かなりのEコマースサイトが導入されているということですね。これからもEコマースに特化したサービスをリリースしていくのですか?」
永本さん
「はい。私の考えはヴォイスを設立してからずっと変わっていません。EC命です(笑)
ヒーロー&ヒロインはネットショップさんで、我々はネットショップさんが活躍できるステージを作ってご提供することだと思っています。
ネットショップさんが思う存分プレーしていただくために、縁の下からシステム開発やツール提供という形で支えていきたいと思っています。単に省力化というテーマだけではなく、売上アップにも貢献できるようなサービスをこれから積極的にリリースしていこうと思っています。」
床
「そういえば、キッチンネッツさんがトップページ http://www.kitchen-nets.com/ に掲載されている「現在の注文状況」も永本さんが開発されたそうですね。ひと気が見えてステキなのですが導入費用は高いのでしょうか。
永本さん
「初期費用が52,500円と月額利用料が10,500円です。それ以外に専用レンタルサーバー代が初期1,000円と月額500円だけです。」
床
「初期費用以外に月額11,000円でこのシステムが利用できるということですね!
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*導入したいという読者の皆様
以下のフォームからお問合せください。
担当から折り返し連絡いたします。
https://www.supotant.com/contact.html
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床
「その他にこれからリリースされる商品はありますか?」
永本さん
「まだ詳しくはお話できないのですが、来年早々と夏前にリリース予定の新サービスが2つあります。ネットショップさんだけでなく、購入されるお客様にも喜んでいただけるシステムですので楽しみにしてくださいね。」
床
「永本さん、楽しそうに仕事をされていますねぇ。」
永本さん
「いやぁ、仕事をしていると色んなことが起こりますが、素晴らしい仲間に囲まれて、たくさんのヒントをもらって、それを形にして、大勢の方々に喜んでもらえるというのは本当に楽しいです。
インターネットの発展と共に事業を興すことができる時代にビジネスの第一線にいられるなんて、こんな幸せなことはないと思っています!」